【槍ヶ岳】 高所恐怖症でも大丈夫!恐怖に打ち勝った槍ヶ岳登山 その2
この景色を見る為に登山を始めたと言っても過言ではないかも。
ちょっと大げさですかね。さぁ槍ヶ岳登頂編です。
怒濤の9月が過ぎ去り、ようやく更新が出来ます。
槍沢ロッジを約30分ほど歩くとババ平に到着、ここでまた少し休憩を挟みます。
ようやく山が高々と見えてきますがまだ槍は見えません。
雪渓です。真夏でも解けずに残っているんですね。
途中に30mほど雪の上を歩くルートがありましたが慎重に進めばアイゼンを付けなくても大丈夫そうでした。
巨大な岩を発見。これが上から転がり落ちてきたかと思うとコワイですね。
さすが北アルプス、ダイナミックですよ。
この先の天狗原分岐前から一気に急登になりました。
そして高度も除々に上がり、車中泊の仮眠での睡眠不足で身体が重いです。
しばらく登っていると突然穂先が現れました。
おもわず「おお」とつぶやく。長年目標としていた存在を目の当たりにして不思議と気持ちが軽くなり疲れが引いている様な錯覚に陥ります。
振り返ると辿ってきた道が後ろに広がっている。
生憎の曇り空ですがダイナミックな岩肌。
播隆窟まで来ました。このあともう少しで殺生ヒュッテに着きます。
今回は同行者の足が調子よくないため殺生ヒュッテに泊まります。
しばらくすると晴れ間が広がって行きました。
このチャンスを逃してたまるか!と
もう最後のラストスパートで「ベスパプロ」を飲んで本日中のアタックを決意。
殺生ヒュッテから30分程で槍ヶ岳山荘に到着。
穂先は見えているのにこの最後の登りが本当に大変だったな。
一歩一歩が重たいのです。3000mの世界に踏み込むとはそういう事なのかな。
殺生ヒュッテあんな小さかったっけ?
さぁヘルメットをレンタルして最終アタックです。
時間は既に17時30、槍ヶ岳山荘は夕飯時で混み合っていました。
そう、この時もう穂先へ無かう人は全然居なかったのです。
ラッキーではありましたが、誰も居ない恐怖も少なからずありました。
もう余裕なさ過ぎで写真もここからは全然ありません。
慎重に三点支持を守り、ブツブツと独り言で自分をコントロールしながら岩を登って行きます。
前に人が居ないので、どこに手をかけてるのか全くわかならい。
高所恐怖症なのによく登れたな….
と今となって振り返る。
31段・約9mの階段を登りきれば、そこには360度広がる景色。
人が数人いましたが最終的には自分も含めて3人になってしまいました。
なんと贅沢なことか。
ただ時折吹く風はとても強く冷たく、この高度感では足が竦んだ。
怖かったけど、それよりも圧倒的な景色を見たい気持ちが高所恐怖症に打ち勝っていた。
10分ほど山頂から景色無心で望む。
ずっと来たかった場所にようやく来れた。
本当に長かった。
この時何を思い考えてたかもう覚えては居ない。
けど、この齢になっても初めて体験できる事、まだまだやりたい事がある事は確かです。
また来たいな。
さぁ後は気をつけて殺生ヒュッテまで戻ろう。
次回は下山編を綴ろうと思います。
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